20120204

行為の諸次元





参加

 個人の社会文化的文脈の一部であり,個人の健全な状態にとって望まれた,或いは,
必要な仕事,遊び,日常生活活動の従事をさす.

・作業参加は個人的で,社会的に意味を持つ物事を行うことである.
・作業参加の領域には,人が行う関連する物事の一群が関わる.
・作業参加は,「遂行能力」,「習慣化」,「意思」,「環境の状態」へと集合的に
 影響を与えている.
・作業参加は個人的なもので,文脈的なものである.
・個人的要因と環境的要因の複雑な交流が,究極的には,人間生活における作業参加の
 完全なスペクトグラムを形成する.
・人が意思による選択ができ,適切な環境の支援があれば,遂行の制限は作業参加に影響
 を与えるかもしれないが,妨げるわけではない.

遂行

 作業形態を行うこと

・作業形態の遂行の大部分は,毎日のルーティンの一部である物事を含んでいるため,
 習慣化は遂行に大きな影響力を持っている.
・日常生活の経過の中で遂行する作業形態は,対象物や空間の利用を必要とし,また社会
 集団の中で生じるため,遂行は環境に大きく左右される.

技能

・人が遂行している間に用いる観察できる目標志向的な動作
・ある作業形態を行っている真っ最中になされる具体的動作のこと.

3つのタイプの技能

・運動技能:自分自身や課題対象物を動かすこと.
・処理技能:時間の中で動作を論理的に配列したり,適切な道具や対象物を選択し,
 使用する.問題に出会ったときに適応すること.
・コミュニケーションと交流技能:意図やニーズを伝達すること.他人と一緒に行為を
 行うために社会的に協調すること.

                                                 (引用文献:人間作業モデル第3版)



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