20101021

決して作れないもの・・・



昔読んだ書籍の中で、解剖学者の養老孟司先生がこんなことを言っていました。
「作ることができない物は、決して壊してはいけない」
先日祖母の家に行った時に、田舎の自然の中で思いっきり遊びまわる娘の姿を見たときに
上の言葉をふと思い出しました。周りを見渡すと、あたり一面自然しかありませんでした。
人間が作れるもの・・・それは隣りにある僕の車くらいでした。何故か子供は人間の作れないものに強い興味を持ちます。花・動物・虫・光・・・・・自分が支配できないもの・・・でもとても優しいもの・・・そんな環境が心地よく、そして楽しいのでしょうか?社会にしっかりと適応できる子供に育ててあげること、いや育つ環境を与えてあげることは当然重要だと思います。でも大自然の中で、自分や目の前で起こる現象や物質などその全てが、全体の塩基に集約するような感覚をいつも与えてあげたい・・・全てが別々であるけれど、全ては一つであり隔たりなどない感覚を味わえる環境と感受性をいつも共有していたいと思いました。作れないものを大切にする人になってほしいと思いました。


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